産後骨盤矯正では産前まではあぐらが出来ていたのに産後から急に股関節が硬くなり開かなくなったという相談があります。
画像の様な感じです。
こんな感じで開きませんが、この状態だと特に痛くはありません。これで赤ちゃんを膝の上に乗っける事で重みで股関節が開いて痛みが発生します。
産前から股関節が硬かった?
こういった相談はすごく多いのですがこれは非常に難しい相談で、まず最初に考えられるのはもしかしたら産前から股関節がそれほど開いていなかった可能性があります。
「股関節が硬い・開かないのは何が原因なのか」というブログもありますので読んでもらいたいのですが、元々股関節が開かない構造になっている場合もあります。
でもなぜ元々開いていなかったのに産後になって開かなくなったと思うようになったのかは、床で座って授乳をする時にあぐらになりますがその時に膝が開かないので上手くあぐらをかけずにあれ?なんで?と思うからです。
今まで股関節が硬くても都合が悪くなかったので気にならなかったのが、授乳する時になって初めて都合が悪くなったので、「今まで大丈夫だったはずなのに出産してから股関節が硬くなった」と勘違いしているのです。
まずこれが最初で多分一番多いケースだと思っています。
股関節の異常?
そして次に考えられるのが股関節の異常です。
股関節の異常として変形性股関節症、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全があるとこれまでギリギリの範囲で痛みがでなくても出産という大イベントによって身体に無理がかかり一気に症状が表面化してしまう場合があります。
これは女性に多い病気で産前から少しでも股関節に痛みや違和感があった場合はこの様なことも考えられ単に股関節が硬いでは済まされませんので早急に整形外科を受診する必要があります。
もう一つ異常がある場合として、股関節がまだ不安定な状態であるとして股関節周囲筋が硬くなって固めている可能性もあります。
ストレッチは効果がある?
骨盤矯正として股関節の可動域を広げる出来る範囲としては前述した病的な痛みがない事が前提となります。
私が経験した限りでは、股関節を柔らかくするストレッチをしても全然股関節は開くようになりません。
すればするほど痛くなる傾向がありました。
みなさん開脚をしてストレッチをしたりするようですがこれが成果がでません。
股関節痛があるようならば、股関節の可動域よりも痛みを改善する事を考えて施術していきますが、痛みをとっていってもそれが股関節の硬さをとるというのは全くイコールではないので痛み自体が随分と改善しても股関節は硬いままなんです。
そうなると整体というよりも、ご自身でこれまでしていたストレッチではなくもう少し別の方向からストレッチの事や股関節の事を考えていただきます。
これは簡単ですが直接本人から聞かないと分からない事なので施術自体に効果がないようならば、ご指導し改善を目指して頂きます。
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●二宮整体/修師 ●全国整体療法協同組合認定整体師/厚生労働大臣認可(医政第742号)●医療機関で自身の腰痛が治らなかったのをきっかけに整体の道を志す ●開院三年目から産後骨盤矯正をメインとして産後ママの悩みを解決するために日々健闘しています。
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