産後の腰痛について。 腰痛全般についてはこちら。
以前からも何回か書いておりますが、産後の腰痛と申しましても、
●元々腰痛だった場合
●妊娠中から腰痛になった場合
●出産してから腰痛になった場合
●産後何ヶ月経ってから腰痛になった場合
が考えられます。
当院では私が毎日産後の骨盤矯正の施術をしていますがいつから腰痛になったかによって腰痛の改善率は全く変わってくることに気がつきます。
また、産後ですから育児期間中は腰には負担がかかりますのである程度の腰痛は容認していく必要もあります。
●元々腰痛だった場合
この場合の改善率は非常に悪いです。元々の腰痛に加えて大きなお腹で過ごす期間はありえないほど腰に負担をかけ、さらに精神的ストレスまで加わります。
産後は元々の腰痛よりも更に悪くなった状態になっている事が多いので、実際の施術現場では現在の腰痛具合よりも2~3割改善すれば万々歳ではないでしょうか。元々腰痛ですからスッキリとよくなるような事はあまり期待できません。
出産すると骨盤は一旦解放されますが、腰痛の場合はこれに当てはまりませんので長期にわたり施術していく必要があります。
●妊娠中から腰痛になった場合
産後後期ごろから腰痛になる方が多いと把握しています。
この場合は割りと経過がよいことが多く、出産後には多少楽になっているので矯正回数を重ねていくと、大体は改善していきます。中には時々痛くなったり、少し腰がダルイといった症状が残る場合もありますが、割合としては良い方です。重い腰痛に発展する割合も少ないです。
●出産してすぐに腰痛になった場合
この場合の腰痛は軽く腰が痛い程度の場合がほとんどなので数回で軽快したり、ほとんど気にならなくなる場合が多いですが、筋力不足の人はごく一部で悪くなる人もいます。
●産後何ヶ月経ってから腰痛になった場合
この腰痛の主な原因は疲労・ストレスです。
睡眠が少なく疲れて腰の負担が抜けない。
そして段々と赤ちゃんが重くなってくるので腰に負担がかかる。
また産後は骨盤が安定していないので無理に身体を動かすと腰を痛めやすいので骨盤ベルト・骨盤矯正を初期の段階からしていない場合も原因の一つです。
このストレスタイプの腰痛が一番怖くて、ここから慢性腰痛の入り口になっている可能性大です。
基本的にはこの腰痛の改善率は普通の慢性腰痛と同じになりますので、改善率は低くなることもありますが、早めの対応なら軽快するパターンもよく経験しています。
しっかりと整体や運動でケアしていけば比較的楽に過ごせるようになります。
数多く経験した上で書いていますが、当然例外もあります。こちらが思っている以上によくなるケースもあれば、なかなか効果が上がらない例。
この場合は産後の骨盤矯正というよりも産後の腰痛として対応していきますので産後骨盤矯正の規定回数を終えても通院してケアをしていきましょう。
当然骨盤の歪みは直していきますが腰痛が強い場合は積極的に骨盤を締める事が出来ない時もあります。
色々と書きましたが、病院(整形外科)でよくならないような腰痛は骨盤矯正や整体で良くなることがありますし、逆にマッサージや整体でよくならない腰痛は病院(整形外科)で検査治療する必要があります。
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