【産後の骨粗鬆症とは】
産後の骨粗鬆症は、女性が妊娠・出産を経験した後に起こる骨の疾患です。
妊娠中、胎児の成長やカルシウム需要の増加により、母体の骨からカルシウムが抜かれるため、骨密度が低下します。
また授乳中の母親は、母乳をつくるためにカルシウムを必要とします。授乳期間中、母乳中のカルシウム量は赤ちゃんの成長に必要な分も含まれるため、母体のカルシウム需要が高まります。このため、カルシウムが不足する可能性があります。
骨粗鬆症は、骨の弱化が進行することで骨折リスクが高まります。
産後の骨粗鬆症は重要な問題であり、予防と早期対策が大切です。
【腰痛とは】
腰痛は、腰部やその周辺に痛みを感じる状態を指します。妊娠中の女性は、体重増加やホルモンの変化により腰に負担がかかることがあり、産後に腰痛が生じる可能性が高まります。また、出産時の姿勢や動作による負荷も原因となることがあります。産後の腰痛は、日常生活や育児に支障をきたすことがあるため、適切な対策が重要です。
【産後の骨粗鬆症と腰痛の関係】
産後の骨粗鬆症と腰痛は密接に関連しています。妊娠中のカルシウム需要が高まることで骨がもろくなるだけでなく、腰部にかかる負担も増加します。
産後の腰痛は、骨の弱化により腰部の安定性が低下し、筋肉や靭帯に負荷がかかることで発症することが多いです。
まだ卵巣機能の低下によってエストロゲンの分泌量が減ってしまい骨密度が低くなることも原因のひとつです。
産後の骨粗鬆症と腰痛を同時に予防・対策することで、健康な生活を送ることができます。
産後の骨盤矯正でも全然改善しない腰痛や強い痛みを訴える腰痛は骨粗鬆症からの圧迫骨折によるものかもしれませんので、施術者は自分の経験からなるべく早く判断してあげる事が理想です。これは骨盤矯正の手技療法だけでは改善する事は困難です。
【骨粗鬆症と腰痛の予防と対策】
産後の骨粗鬆症と腰痛を予防・改善するためには次のような対策が有効です:
適切な栄養摂取
妊娠中と産後はカルシウムやビタミンDを含む食事を心掛けることが重要です。骨の健康維持に必要な栄養素を摂取することで、骨密度の低下を防ぎます。
運動
妊娠中でも安全な運動を行い、産後にも早期から適度な運動を続けることで、骨や筋肉を強化し腰痛の予防につながります。
正しい姿勢の保持
腰痛を防ぐためには、正しい姿勢を意識して日常生活を送ることが重要です。特に、育児時の姿勢にも注意しましょう。
育児の工夫
赤ちゃんの抱っこや授乳の際には、腰に負担がかからないような姿勢を心掛けることが大切です。ベビーキャリアや抱っこ紐の使用も考慮しましょう。
定期的な健康チェック
これまでにない痛みだと感じれば適切な医療機関で健康チェックや骨密度測定を受けることで、早期発見・対策が可能となります。
既に圧迫骨折を起こした場合
医療による治療が終了した後でもその後痛みが続く場合は整体で整える事によって腰痛の痛みの維持・緩和することが可能です。
【腰痛専門家(整形外科医)への相談】
産後の骨粗鬆症や腰痛が気になる場合は、まずは整形外科医などの専門家に相談しましょう。
専門家のアドバイスを仰ぐことで、適切な治療やケアを受けることができます。
産後の骨粗鬆症と腰痛は、女性にとって重要な健康問題です。適切な対策を講じることで、健康的な毎日を送るための手助けとなることでしょう。なんでも自己判断せずに適材適所の治療法を選択して自身の健康を守っていくことが大切です。
基本的には骨粗鬆症は薬で簡単に予防ができます。
【骨盤矯正の施術中に痛くなった場合】
通常腰痛は骨盤矯正や整体をすることで改善しますが、施術途中で腰の痛みが増した場合は圧迫骨折(のような状態)が疑われます。圧迫骨折になりかけか、すでになっている状態が考えられますので、直接腰に対しの手技は中断する必要があります。実際の痛みは本人しかわからないので、尿失禁や歩行障害、神経障害がなければ施術者が最初から判断できない事がほとんどで施術を続けていく中で段々とわかってきます。
圧迫骨折は整形外科でしか診断、治療はできません。
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