妊娠中に『お尻が痛い』と感じたことはありませんか?もしかしたら、それは坐骨神経痛かもしれません。
お腹が大きくなるにつれて、腰や骨盤に負担がかかり、坐骨神経が圧迫されることで、お尻や太ももにかけて痛みやしびれを感じることがあります。
出産後もその痛みが何か月も続くこともあります。
この記事では、妊娠中に腰が痛いと感じる方は約7割にものぼる妊娠中の坐骨神経痛の原因、よくある症状、そして、痛みを和らげるための様々な対処法について詳しく解説します。快適なマタニティ・産後ライフを送るために、ぜひ参考にしてみてください。
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる坐骨神経(末梢神経)が、周りの筋肉や骨などによって圧迫されることで起こります。
この末梢神経の障害が原因となり、神経に炎症や損傷が生じ異常な電気信号が脊髄を通って脳に伝えられる事で、痛みやしびれといった症状が現れます。
お尻や太ももの裏側、ふくらはぎなどに、ビーンと電気が走るような痛みや、ピリピリとした痺れを感じることが特徴です。
長時間同じ姿勢でいる、重いものを持ち上げるなど、日常の動作によって悪化することがあります。
坐骨神経痛は、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫されることで起こる痛みやしびれのことです。
この痛みを引き起こす原因となる代表的な病気には、以下のようなものがあります。
●腰椎椎間板ヘルニア
腰の骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病気です。若い人にも多くみられます。 産後骨盤矯正の実例では出産後に改善しない坐骨神経痛は腰椎がヘルニアになってもおかしくない状態のストレート腰椎が良く見受けられます。腰椎が後弯することで痛みが強くなります。
●腰部脊柱管狭窄症
加齢とともに背骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される病気です。中高年者に多くみられます。腰椎が前弯することで痛みが強くなります。
●腰痛が原因ではない座骨神経痛
ほとんどがレントゲンなどの画像検査では見つける事ができませんので触診して診断する事が必要になります。
・上殿皮神経障害
上殿皮神経は、腰の皮膚感覚を支配している末梢神経であり、この神経が締めさけられてお尻に痛みが出ます。腰をひねったり起き上がる時に痛みが強くなりやすいです。
・中殿筋障害
梨状筋のとなりにある中殿筋が痛み臀部痛や太ももの後ろや外側に痛みを引き起こすことがあります。歩いたり座ったりすると痛くなります。
・梨状筋症候群
お尻の奥にある梨状筋という筋肉が緊張し、坐骨神経を圧迫する病気というより症状になります。通常は長時間のディスクワークをしている人が発症しやすくなります。
これらの病気以外にも、婦人科系の病気や血管の病気、腫瘍などの様々な要因が腰痛や坐骨神経痛を引き起こすことがあります。
坐骨神経痛は妊婦さんだけではなくあらゆるステージで起きますが、とくに妊娠中に坐骨神経が圧迫されやすくなるのはなぜでしょうか?
妊娠中は、お腹が大きくなることで重心が前へ移動し、姿勢が変化します。
特に、身体を後ろに倒して骨盤を前に出す姿勢や、反り腰の姿勢になりがちです。これらの姿勢では、本来S字を描いている背骨のカーブが崩れ、腰の骨から出ている坐骨神経が圧迫されやすくなります。
結果として、坐骨神経痛を引き起こすリスクが高まるのです。
また、骨盤内では子宮が大きくなる事から直接坐骨神経の圧迫もあります。
産後も座骨神経痛が良くなってない状態で赤ちゃんを腰を反らせて抱っこすることになりますので、改善する時期がないまま継続してお尻の痛みが続きます。
バランスをとろうとする身体の自然な反応が、逆に腰や神経に負担をかけてしまうという点が、妊娠中・産後の坐骨神経痛の特徴と言えるでしょう。
妊娠中は、赤ちゃんが生まれる準備として、体内に様々な変化が起こります。その一つが、リラキシンというホルモンの分泌量増加です。
リラキシンは、子宮を柔らかくして出産に備える働きがありますが、同時に骨盤の関節を緩める作用も持っています➡骨盤が歪みます
骨盤の関節が緩むことで、お尻の筋肉である梨状筋への負担が増大し、緊張状態に陥りやすくなります。
緊張した梨状筋が坐骨神経を圧迫することで、坐骨神経痛を引き起こします。
特に、リラキンの分泌量が増える妊娠初期から、坐骨神経痛の症状が出始める方もいます。
つまり、妊娠中の坐骨神経痛は、赤ちゃんを産み出すための自然な体の変化であるリラキシンの働きと深く関わっているのです。
要するに、ホルモンによって関節が緩んでいる状態でお腹が大きくなり腰を反らします。体重も増え腰椎・骨盤周りに負担が増えることで座骨神経痛が発症します。
坐骨神経痛を改善するには、「日常生活の動作」と「運動療法」があります。またそれに合わせて「整体」もご利用頂ければさらにベストです。
ポイントは坐骨神経痛に限らず全ての腰痛にも関係する事になります。
重いものを持ち上げるとき
物を持ち上げる際は、腰を曲げずに膝を曲げてしゃがみます。物を体に近づけてしっかりと持ち、足の力を使って立ち上がるようにしましょう。腰をまっすぐに保つことが重要です。
座るとき
椅子に座る際は、背筋を伸ばし、腰をサポートするクッションを使うと良いでしょう。長時間座る場合は、1時間ごとに立ち上がって軽いストレッチを行い、血行を促進します。
立ち上がるとき
椅子から立ち上がる際は、腰を曲げずに膝を使って立ち上がるように心がけます。手すりやテーブルを利用して体を支えながら立ち上がると、腰への負担が軽減されます。
床の物を取るとき
床にある物を取る際は、腰を曲げずに膝を曲げてしゃがむ動作を意識します。片膝をついて物を取る方法も効果的です。これにより、腰への負担を減らすことができます。
靴を履くとき
靴を履く際は、腰を曲げずに椅子に座って行うと良いでしょう。靴べらを使用することで、腰への負担を軽減できます。
寝るとき
横向きに寝る場合は、膝を曲げてクッションを膝の間に挟むと痛みが和らぎます。仰向けに寝る場合は、膝の下にクッションを置いて腰の負担を軽減しましょう。
要は、赤ちゃんを床から抱っこする時も同様に腰だけの力で持ち上げないようにすることです。
洋式の生活をすることで腰の負担は大幅に軽減するので、坐骨神経痛がある場合は、ベビーベッドや専用のテーブルを使う事を提案いたします。
これらの動作を日常生活に取り入れることで、坐骨神経痛の予防や軽減に役立ちます。
かたくこわばった筋肉をゆるめて、身体を支える筋力を育てる事で根本から坐骨神経痛を改善しましょう!
産後に限らず、妊娠中でも行える運動はやってみましょう!
◆腰を伸ばす
左右一回20秒~30秒行います。
◆膝裏を伸ばす
左右一回20秒~30秒行います。目一杯伸ばしてキープします。
◆股関節を伸ばす
20秒~30秒行います。腰はなるべく丸まらないようにするとよく効きます。
◆もものうしろ側を伸ばす
左右20秒~30秒行います。ひざうらを床に付けるようにして伸ばします。この時も腰は丸めず若干反らすくらいのつもりで体自体を前に倒していきます。
◆背筋をきたえる
一回6秒位行います。息を吐きながら手と足をまっすぐにのばします。左右10回はしましょう。
◆腹直筋をきたえる
一回約6秒息を吐きながら行います。おへそを見るようにしながら肩甲骨まで上がるように意識しましょう。10回はしましょう。
◆腸腰筋をきたえる
脚をのばして座ります。
脚をのばしたまま、お尻で前に10歩、後ろに10歩移動します。
最後に自分の腰の状態にあったストレッチで締めくくります。
◆脊柱管狭窄症タイプのストレッチ
おしりを落とすようにして腰をまるめます。20秒キープ。
◆腰椎椎間板ヘルニアタイプのストレッチ
肘を床につけ、骨盤が浮かないように無理のない範囲で腰を反らせます。20秒キープ。
妊娠中・産後に多く見られる坐骨神経痛の原因とその対策について説明しました。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や子宮の成長により、坐骨神経痛が発生しやすくなり痛みが生じると精神的にも非常に辛いものですが、日常生活における過ごし方や姿勢に注意を払うことで、症状の改善や悪化の防止が可能です。
妊娠中に坐骨神経痛を発症すると、出産後も痛みをきずったまま育児に突入するお母さんも非常に多いのでこの記事を参考に日常的に取り入れることで、坐骨神経痛の解消を目指しましょう!
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