冷たい足がつらい…
氷のように足先が冷えて、冬場だけでなく一年を通じて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
金沢市の整体院「ほしみぐさ」にも、
「靴下を重ねても足が冷たい」
「布団に入っても足先だけが温まらない」
というご相談がよくあります。
今回は、整体的な視点から「足の冷え」の原因とその改善方法についてお伝えします。

足が冷える本当の理由とは?
冷えにはいろいろな原因がありますが、ここでは「ストレスや内面の冷え」は一旦置いておき、日常生活の中でできる対策を中心にお話しします。
靴下の重ねすぎが冷えを招く?
冷え性の方におすすめしているのが、靴下の二枚履きです。
整体の世界、特に「二宮整体」などではよく言われる基本の考え方です。
一枚では熱を逃してしまい、足先がどんどん冷えてしまう
しかし三枚以上になると、足先の感覚が鈍くなり、逆に血流が滞る
さらに怖いのが、蒸れて汗をかき、その汗が体に戻ること。
整体ではこれを「汗の内攻(ないこう)」と呼び、体調を崩す原因になります。
たくさん履けば温かくなる…と思いがちですが、重ねすぎるほど体は逆に冷えていく。
靴下は「適度に」、が大切です。

カイロの落とし穴
冬場の定番「使い捨てカイロ」も、冷え性の方には注意が必要です。
整体の立場から見ると、
カイロは温かすぎる・長時間温めすぎるという欠点があります。
一時的に温かくなっても、
カイロに頼るほど自分で熱を生み出す力(=自律的な体温調節能力)が弱まってしまうのです。
「冷えているから温める」のは間違いではありませんが、
「温められてばかりでは体は自ら温める力を忘れてしまう」
どうしてもカイロを使いたい場合は、肌着の外、もう一枚上の服に貼るのが整体的にはおすすめです。
電気毛布はNG?──冷えを悪化させる寝具選び
電気毛布は温かくて気持ちがいいですが、
整体的には「体温を作れない体」をさらに弱くしてしまうものと考えています。
電気で温まるのではなく、自分の体温を逃さず保温する工夫をしてください。
おすすめは、
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軽くて空気を含んだ布団(羽毛布団など)
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湿気をため込まない寝具
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重い布団を使う場合は毎日しっかり干すこと
布団の中の環境が整うことで、夜間の冷えは大きく改善します。
一番大事なのは「動くこと」
どんなに良い靴下や布団でも、それだけでは根本的な改善にはなりません。
冷え性を根本から改善したいなら、
毎日少しでも体を動かすことが一番大切です。
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10分だけでもいいから歩く
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家の中でも足首を回す、つま先立ちをする
血の巡りが悪くて冷えているのなら、まずは動かすことが第一歩です。
整体での冷え対策:調整点と骨盤
当院では、冷え性の方に対して
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肝臓や腎臓の調整点(冷えとの関連が深い)
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骨盤の締めや調整
といった整体操法を行うことで、冷え体質の改善を図っています。
例えるなら、
氷にストーブを近づけても温かい氷にはなりません。
何枚布団をかけても、氷は氷のままです。
大切なのは、体が「自分で温まろうとする力」を取り戻すことなのです。
まとめ:冷え対策は一つではなく「総合力」
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靴下は二枚まで
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カイロは使い方を工夫
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電気毛布ではなく、体を包む自然な布団
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毎日の軽い運動
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そして整体による内臓と骨盤の調整
冷え性はすぐに変わるものではありませんが、
体の声を聞いて整えていくことで、少しずつ変わっていきます。
あなたの冷えが、少しでも楽になりますように。
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