頭のチクチクする痛みの正体とは?筋肉・神経・感覚の不思議

「頭の中がチクチク痛む」。これは、多くの人が経験しているにもかかわらず、医学的にははっきりとした説明がつかないことが多い症状のひとつです。

 

表面ではなく本人が感じているのは、頭の中ということをご理解の上ご一読ください。

 

MRI検査で異常がないと言われたのに、確かに感じるそのチクチクした痛み。実は私自身も長年この症状に悩まされ、医師に相談しても「特に異常はない」と言われるばかりでした。

 

しかし、整体師としての経験を積んでいく中で、ある時ふと気がついたのです。チクチクしている時に「ある一点を抑えると、痛みがピタリと消える」。

 

この経験を通じて、私は「この痛みは脳の問題ではなく、筋肉や神経の問題だったのではないか?」と考えるようになりました。

 

 

今回は、このチクチクする頭の痛みの正体と、帯状疱疹による痛みとの違いについて解説していきます。

 

頭がチクチクする

 

1. 頭のチクチク痛みの正体とは?

(1)筋肉と神経の関係

私たちの頭には、多くの筋肉と神経が複雑に絡み合って存在しています。特に、頭蓋骨のすぐ下には「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」と呼ばれる薄い膜があり、その下には後頭神経や三叉神経の枝が通っています。

この神経が何らかの影響で圧迫されたり刺激されたりすると、「チクチク」「ズキズキ」とした神経痛が発生することがあります。

 

(2)整体で発見した「圧迫ポイント」

整体の施術を行ううちに、私は「ある一点を押さえると、痛みがピタリと消える」ことに気がつきました。
これは、神経の圧迫が原因となっていた可能性を示唆しています。

具体的には、
✅ 後頭部や側頭部の筋肉のこわばりが原因で神経が圧迫される
✅ その神経の圧迫が「頭の中の痛み」として錯覚される

というメカニズムが考えられます。つまり、実際には頭皮や筋肉の問題なのに、脳の中で痛みを感じているように錯覚することがあるのです。

 

 

2. 帯状疱疹の痛みとの違い

帯状疱疹(たいじょうほうしん)もまた、神経に沿って痛みを引き起こす病気です。しかし、筋肉や神経の圧迫による痛みとはいくつかの明確な違いがあります。

 

  チクチクする頭の痛み  
原因  神経の圧迫・筋肉のこわばり  
痛みの性質  ピンポイントでチクチクする  
発症の特徴  ある特定の動作や姿勢で悪化・改善  
治療法   筋肉の調整・ストレッチ・整体  

 

    帯状疱疹の痛み
原因   水痘・帯状疱疹ウイルスによる神経炎
痛みの性質   ピリピリ・ズキズキ(神経痛)
発症の特徴 改善  片側に限定して痛みと発疹が出る
治療法   抗ウイルス薬・痛み止め

 

特に、帯状疱疹は皮膚に水ぶくれができることが特徴です。筋肉や神経の圧迫による痛みは発疹を伴いません。

 

 

 

3. 感覚の不思議——「頭の中の痛み」は本当に頭の中?

私たちの体は、実際には刺激を受けていない場所でも「痛みを感じる」ことがあります。これは「神経の投射痛(とうしゃつう)」と呼ばれる現象です。

例えば、

  • 心臓が悪いのに左腕が痛む(心臓発作時の放散痛)
  • 首の神経が圧迫されると腕や指がしびれる(頸椎症の神経痛)
    といった現象がそれに当たります。

同じように、頭皮や首の筋肉が緊張すると、脳の中で痛みを感じることがあるのです。これが、私が長年感じていた「頭の中のチクチク痛み」の正体だったのかもしれません。

 

 

4. まとめ

✅ 「頭の中のチクチクする痛み」は、筋肉や神経の圧迫が原因の可能性がある
✅ 実際には頭皮や筋膜の問題なのに、脳の中の痛みと錯覚することがある
✅ 整体やストレッチで改善することもある
✅ 帯状疱疹の痛みとは異なり、発疹は出ず、姿勢や圧迫で変化する

医学的な検査では異常がないと言われても、痛みの原因は神経や筋肉にあるかもしれません。感覚の不思議を理解し、自分の体のサインを正しく受け取ることが大切です。

 

もし似たような症状に悩んでいる方がいれば、一度筋肉や神経のケアを試してみるのも良いかもしれません✨

 

 

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