こんにちは。産後骨盤矯正でおなじみの金沢市の整体院「ほしみぐさ」です。
今回のテーマは、「気(氣)」について。
世の中には“強い気を出す”“エネルギーを送る”といった表現があふれていますが、本当に整体に必要なのはそういった“派手な気”なのでしょうか?
整体の本質に触れる、大切な話をしたいと思います。
「気」は強く念じるものではない
「気を入れる」「気合いを込める」
日常生活でもよく使われる言葉ですが、整体における“気”とは、そういう強い感情や念ではありません。
むしろ、気は“淡く思う”くらいがちょうどいいのです。
私自身、県外の気功の先生のもとで気の指導を受けていた経験がありますが、そのなかでも繰り返し言われたことは、「気は気のせいくらいに思いなさい」というものでした。
気を「出そう」とすると、エゴが生まれる
「自分には大きな気がある」
「強い気を出せる特別な整体師だ」
——こうした思考は、知らず知らずのうちに自己顕示欲や慢心へとつながっていきます。
それは、頭(思考)が過剰に反応している状態であり、自然な整体の流れとはかけ離れてしまうのです。
本当に大切なのは「天心」=無心であること
整体で大切にされている概念のひとつに「天心(てんしん)」があります。
これは、心を無にして、天(自然)に任せるという考え方です。
私が整体をしているときも、頭であれこれ考えるのではなく、ただ“気になったところに自然と手を置く”
そのような感覚を大切にしています。
整体とは、突き詰めれば 「それしかない」のです。
技術ではない
理論ではない
無心で向き合うこと
これが、私の整体に対する姿勢です。
現代は“情報と技術偏重”の時代
近年は、SNSや動画、テクニックの共有が盛んになり、整体業界も「技術競争」のような様相を呈しています。
「この手技は何に効くのか?」
「何分で変化が出るのか?」
「どの筋膜をどうリリースするのか?」
もちろん、理論や知識も必要ですが、そればかりに偏ると、本来の整体の良さ=人と人との“触れ合い”や“場の空気”が薄れてしまうように思うのです。
整体とは、「人が人を癒す」こと
整体とは、本来シンプルなもの。
人の手が、人の身体にふれ、自然な呼吸の中で“整っていく”ものです。
私は、今日も明日も、特別なことをするのではなく、ただただ静かに、気配を淡く感じながら、お客さまと向き合っていきたいと思っています。
最後に:整体が整体であるために
このブログを通して伝えたいことは、「整体の原点に立ち返ることの大切さ」です。
もしあなたが、整体やセラピーに興味があり、でも“エネルギー”や“気”という言葉に不安を感じているなら、ぜひ「ほしみぐさ」にお越しください。
派手なことはしません。
でも、あなたの身体が本来のバランスを取り戻すために、静かに寄り添う施術を行っています。
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