痛みを感じるのは脳による判断です。
体の中の血の流れが悪くなると、痛みの物質として乳酸、ヒスタミン、セロトニン、アラキドサン酸などの物質が組織にたまりレセプターと呼ばれる受容器と結びつき、神経を刺激します。
脳に痛みが伝わるまで三つの神経細胞をとおります。
最初はレセプターがある末梢神経の一次ニューロン。
次は脊髄から視床に至る二次ニューロン。
そこから痛いと感じることを判断する大脳皮質である三次ニューロンとなります。
さらに大脳皮質の奥底の大脳辺縁系に情報が投影され苦痛を生じ、そして視床下部の自律神経にも作用することになります。
視床下部という部分を介して 自律神経の異常がでてきます。
自律神経の異常が生じると胃腸の運動・呼吸・血液の循環・代謝・免疫などの機能障害が起ってきます。
それが続くと精神状態が悪くなり不眠などの症状がでてきます。
痛みが続くということは一次ニューロンである末梢神経に科学的変化が起り痛みが記憶されてしまうということになってしまいます。
こうなってしまうとそう簡単には痛みは消えませんので早い段階から処置するのが賢明となります。
痛みの程度をランク付けするとどうでしょうか
1 痛みなし
2 たまに少し気になる
3 いつも少し気になる
4 いつもかなり気になる
5 仕事にさしつかえる痛み
6 仕事ができない位の痛み
7 がまんできない痛み
こんな感じでしょうか。
3までいったら慢性的になってます。早めに医者で診察してください。
なにも考えられる原因がないのに日増しで痛くなるのは病的な場合がありますので特に注意が必要です。
病的なものが確認されなければ、虚血になる血行不足(冷え)も考えられますので当方の役割になります。
頭痛で解説してみます。
頭痛には神経・筋肉の緊張(緊張型頭痛)・血管が原因として起る一次性頭痛と、脳の病気で起る二次性頭痛があります。
整体では一次性頭痛に対応します。
一番多い緊張型頭痛ですが、男性より女性に多く、生理中にもよく見られます。
原因としては、無理な姿勢、バソコン仕事などによる身体的疲れ。
又、心配事・不安などによる精神的なものから、交感神経が緊張し首・後頭部の血管が収縮し、筋肉への血流が低下することによって頭痛の症状を引き起こします。
日常の予防と対策として、軽く体操・運動などする、入浴する、楽しいことをする、などの心と体のリラクゼーションを取り入れることです。
程度があまりにもひどい場合は医療分野では弛緩薬や精神薬、注射などにより緩和をはかることがあります。
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