産後骨盤矯正での肋間神経痛について

首の骨から始まり、仙骨まで続く背骨は、椎骨と呼ばれるブロック状の骨が連なってできています。

椎骨は体を軸として支え、ブロックを動かすことで体を柔軟に動かし、椎骨の中で脊髄や神経を保護する役割を果たしています。背骨は24個の椎骨でできており、頭から順に7個の椎骨を頸椎、その下の12個の椎骨を胸椎、さらにその下の5個の椎骨を腰椎、一番下の一番大きな骨を仙骨と呼びます。

肋間神経痛は、この胸椎から出ている肋骨に沿った神経が痛む症状になります。

 

特徴的なのは肋骨に沿って起こる比較的鋭い痛みということで、上半身の右側か左側だけに起こり両側に起こることは特殊な事を除きほとんどありません。

 

ピリッとした痛みやジンジンする痛みが胸の前面、脇腹、背中にかけて発症します。

 

肋間神経痛

肋間神経痛の原因

肋間神経は、ちょうど胸のあたりにある椎骨である胸椎の胸髄神経から出て、肋骨に沿って走っている神経です。肋骨は左右に12本あり、その中には人間の生命維持に欠かせない心臓や肺を守る重要な骨も含まれています。肋骨に沿って走る肋間神経は、さまざまな理由で痛みを伴うことがあり、脱臼や骨折、腫瘍などが神経を傷つけて痛みを引き起こすこともあれば、椎間板ヘルニアや変形性関節症などの病気が神経を圧迫することもあります。また、帯状疱疹によって引き起こされることもあります。帯状疱疹は帯状疱疹ヘルペスウイルスの感染症で、皮膚に赤いぶつぶつや水ぶくれを生じますが、神経痛を引き起こすこともあり、その場合は胸のあたりにピリピリした痛みやチクチクした痛みを感じることがあります。

 

産後に限った肋間神経痛の原因

産後になる肋間神経痛の原因は、以下のようなものが挙げられます。

 

活動量の低下

出産により著しく体力が無くなっている上に、産後は家内にいる事が多くなるので、絶対的な筋力が低下します。身体を支えることができなくなり背骨、肋骨に負担がかかります。

 

姿勢の悪化

抱っこや授乳などによって、背中や腰が丸まった姿勢になり、肋骨周辺の筋肉が緊張して神経を圧迫することがあります。また呼吸も浅くなるのでますます肋骨の動きが縮小されてしまいます。

 

筋肉の疲労

出産や育児による負担で、肋骨周辺の筋肉が疲労し、神経を圧迫することがあります。

 

産後のストレス

産後のホルモンバランスの変化や、育児の不安などによって、自律神経が乱れて神経の過敏性が増し、肋間神経痛を引き起こすことがあります。

 

 

産後の肋間神経痛は、通常は数週間から数ヶ月で自然と改善します。しかし、痛みがひどい場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

 

産後の肋間神経痛を予防するには、以下のことに気を付けるとよいでしょう。

できる範囲で動く

子宮が元に戻ってくる一ヵ月頃から少しずつ動ける範囲で動いていきましょう。買い物で少し歩くだけでも効果はあります。また、脇の伸ばすように伸びをすることも肋間神経痛には直接効果があります。

 

正しい姿勢を心がける

抱っこや授乳をするときは、背筋を伸ばして、腰を丸めないようにしましょう。また、家事や育児をするときも、こまめに休憩を取りながら、正しい姿勢を心がけましょう。

 

十分な睡眠をとる

睡眠不足は、筋肉の疲労やストレスを増やし、肋間神経痛を引き起こしやすくなります。十分な睡眠をとり、心身を休めましょう。

 

ストレスを溜め込まないようにする

産後の育児は、ストレスが溜まりやすいものです。十分な睡眠をとり、適度に運動するなどして、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

 

※あくまでも原因として考えられる事です。回復には個人差があります。

 

産後骨盤矯正で肋間神経痛は改善できるのか

骨盤矯正というよりは整体での対応になりますが、産後骨盤矯正の施術内で行うことで肋間神経痛にできることは、主に以下の3つです。

 

●骨格の歪みを整えることで、肋間神経への圧迫や刺激を軽減する

●筋肉の緊張を緩めることで、肋間神経の痛みを和らげる

●自律神経の乱れを整えることで、肋間神経痛の再発を予防する

 

肋間神経痛は、肋骨と肋骨の間にある肋間神経が圧迫や刺激を受けることで起こる痛みです。この圧迫や刺激は、骨格の歪みや筋肉の緊張によって引き起こされることが多いと考えられています。

 

整体では、骨格の歪みを整える施術や、筋肉の緊張を緩める施術を行います。骨格の歪みを整えることで、肋間神経への圧迫や刺激を軽減し、筋肉の緊張を緩めることで、肋間神経の痛みを和らげることができます。

 

また、整体では自律神経の乱れを整える施術も行います。自律神経が乱れると、筋肉の緊張や血行不良が起こりやすくなり、肋間神経痛の症状が悪化することがあります。自律神経の乱れを整えることで、肋間神経痛の再発を予防することができます。

 

整体で肋間神経痛を改善するためには、複数回の施術が必要になる場合が多いです。また、施術後は、無理をせずに安静にすることが大切です。

 

肋間神経痛が外傷や病気によって起こっている場合は整形外科もしくは内科の治療が必要となります。

 

 

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