みぞおちは漢字では鳩尾と書きます。
みぞおちは逆V字になっている肋骨の下あたりになります。
これは胃痛がある人にしか分かりませんが、胃が痛くなるとギューっと痛む場所です。死ぬ?というくらいに痛いです。
産後骨盤矯正では施術の中でお腹を抑えます。当院では押さえることを抑えると表します。
このみぞおちには色々な意味があり、産後骨盤矯正の施術中に抑えて痛い時に「痛っ!それなんですか?なんで痛いんですか?」なんて言われることがあるのですが、これは答えは一つではありません。
痛みがあった方のその時々で答えは変わってきます。
それでは、みぞおちについての各考察を記していきます。
内科的な見方
産後の骨盤矯正で施術でみぞおちを抑えると痛いということですが、普段は痛くはないのです。
普段は全く痛くもかゆくもないのですが、抑えると痛いという事ですので、内科的な見方は必要無いのですが、一応知識として知っておくことも必要かと思います。
消化器系の病気
●胃炎・胃潰瘍
胃の粘膜が炎症を起こしたり、潰瘍ができることで、みぞおちに痛みや不快感を感じます。
●十二指腸潰瘍
十二指腸に潰瘍ができると、空腹時に特に痛みを感じることがあります。
●食道裂孔ヘルニア
胃の一部が胸腔内に飛び出し、食道に圧迫をかけることで痛みを引き起こすことがあります。
●胆石・胆嚢炎
胆石が胆道や胆嚢を詰まらせたり、胆嚢に炎症が起こったりすることで、みぞおちだけでなく右上腹部に痛みを感じることがあります。
●膵炎
膵臓に炎症が起こると、みぞおちだけでなく背中にも激痛が走る場合があります。
●ストレス
ストレスは自律神経を乱し、胃腸の働きを低下させることでみぞおちの痛みを引き起こすことがあります。
●暴飲暴食
胃に負担をかけると、みぞおちに痛みを感じることがあります。
●薬の副作用
一部の薬は、胃腸に刺激を与えて痛みを引き起こすことがあります。
整体としての見方
私の整体では、みぞおちは調整点のひとつとしてあつかっています。
みぞおちは精神と関係して、横隔膜と抑える場所が基本的には同じとして考え、深い息が出来ない時も反応としてみぞおちにまで反応が出ます。
みぞおちを抑えると交感神経が弛み、眠れていない場合は眠れるようになります。
またこの場所の下には太陽神経叢(たいようしんけいそう)という自律神経の集まりがあります。
もう少し詳しく説明すると太陽神経叢は、横隔膜のすぐ下で胃の後ろ、胸部に位置する神経の集まりで、特に腹腔内の臓器に影響を与える大事な部位です。この神経叢は、腹部の臓器に信号を送る役割を担っており、胃や腸、肝臓、胆のう、腎臓などに関連しています。
このような位置関係です。
横隔膜
--------------
| |
| 太陽神経叢 |
| |
胃 ------|----- 胃
| |
小腸 肝臓
太陽神経叢が健全に機能することは、消化や呼吸、循環などの体の基本的な生理機能にとって極めて重要です。この神経叢が何らかの理由で異常をきたすと、例えば消化不良や腹痛、呼吸困難などの症状が現れることがあります。
整体の観点から見ても、みぞおちも太陽神経叢を間接的に調節して整えることは、神経の圧迫を減らし、血行を良くし、自律神経系全ての働きを整える要のような役割になると思っています。
整体でみぞおちの調整の仕方
整体のやり方ですが、二宮式整体では、手を指先を頭方にむけて手のひら全体で軽く押し込みます。
私の場合は、逆で手根骨全体をみぞおち上部から足方にベクトルを向けてすーっと押し込みます。若干皮膚の遊びをとって押し込みます。
逆流性食道炎の方にも毎回使うテクニックになります。
他の手技では肋骨下部を手で包み圧迫することで胸郭の動きを出すこともします。
チャクラとしての見方
みぞおちは第3チャクラになります。
チャクラ調整は施術では年に数回するくらいでほとんどしませんが、私の意見としてはみなさまにするべきだと思っています。
私がするチャクラ調整の場合は、基本的には身体にふれずにチャクラが過剰なのか不足しているのか判断しますが、骨盤矯正の場合は直接触れてしまうので、尚更異常がわかりやすいです。
チャクラが強すぎる場合はエネルギーを抑える、弱い場合はエネルギーが出るようにします。水道の蛇口をひねって水を出すか、止めるかというような感覚ですが、出すのでもなく止めるのでもなく丁度いい具合になるように調整します。
チャクラは、インドの伝統的な医学やヨガの教えの中で使われる概念で、人間の体内にあるエネルギーの中心点を指します。チャクラは「車輪」や「円」を意味し、体のそれぞれのポイントでエネルギーが渦巻いていると考えられています。体にはチャクラは7つあり、それぞれが体の異なる部分と結びついています。その上には第8とか第9チャクラと続きます。
第3チャクラの説明
色は黄色として表されます。
象徴として、自尊心、自己コントロール、意志の力、消化力。
バランスが取れていると、自分に自信が持て、他人との関係も円滑になります。
バランスが崩れると、自己否定的になり、意志が弱くなります。消化不良も起こしやすくなります。
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると医療も整体もチャクラも全てが関連しているような感じになってます。
当院の場合は、産後骨盤矯正が主体でみなさまご来院されていますので、みぞおちを抑えて痛い、硬いというのであれば、その方々が骨盤矯正の先にあるもの、骨盤矯正できているけど実はもっと他に訴求する何か、もっと奥にあるもの、またはその方の本質にあるもの、その方の今考えていることなどでもその答えは変わってきます。
だから何で痛い?硬い?というのは私が知るすべはない事の方が全然多いのです。
先日では、旦那さんと仲良くしてます? こんなことを言いました。このようなことも人によっては言わない方が良い場合もありますので、思っても話さない事が多いですが。
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