ボキッとしなくても骨盤矯正はできます
実際、カイロプラクティックの技術を使わなくても骨盤矯正は可能なので、カイロプラクティック(アジャストメント/スラスト)にこだわる必要はありません。
これから骨盤矯正をしてみたいと考えている方は、ボキボキする骨盤矯正の方が良いのではないかと考えているかもしれませんが、骨盤矯正に関しましては、ボキボキは意味がなくパフォーマンスだと考えるのが妥当です。
当院の骨盤矯正の施術では、音が出ないように調整しますが、ごくまれに音が出る事もあります。
それは自分で立った時に膝がポキッと鳴ったり、腰を捻った時に音が鳴るようなもので音自体には矯正効果はなく、ただクリック音として音が鳴っただけなのです。
普通のカイロプラクティックの矯正は瞬時に身体を調整しますが、私はその半分か3分の1のスピードで行うので、マイルド・アジャストメントと呼んでいます。異端なので、こんなことをしているのはおそらく私だけでしょう。
ただ、一度施術中にポキポキと音が鳴ると、クライアントは次回もその音が鳴ることを期待しがちで、次回鳴らないと満足度が大きく下がる傾向があります。
しかし、骨盤が整い、身体が正しい方向に動いていれば、どんなテクニックを使っても問題ない。
逆に言えば、骨盤を触らずに調整することも可能ですから。
世の中には、ボキボキされるのが嫌な人と、ボキボキされるのが好きな人の2種類の人がいます。
骨盤をポキポキ鳴らされるのが嫌な人の場合、当院の様な整体式の骨盤矯正にすれば安心だろうと予測できます。
カイロプラクティックのテクニックでの骨盤矯正の説明
当院でも一部カイロプラクティックテクニックを使い骨盤を整えますので簡単に説明をします。
うつ伏せの姿勢で、左右どちらの脚が短いかを調べます。
この場合、右足が短いと仮定します。
骨盤や関節の異常によって後方の筋肉群が短縮し、脚が短くなっているものと考えられる。
膝を90度曲げて脚の長さの変化を確認する。
短い脚がこの動作では高くなっているので腸骨が後傾していると判断します。
これを右の腸骨がPI(ピーアイ)と呼ぶ。
PI腸骨が患側になるように患者を側臥位にし、PSISを拇指球で接触させて調整する。
この調整中、バキバキという音はせず、小さくボキっと音がする程度です。もし、ボキボキと音がするようであれば、その音は狙った後腸骨回旋変位からではなく、本来の調整目的とは違う別の部分から音がしていることを意味するので精度の低い矯正といえます。
次にAS(エーエス)腸骨の前傾を調整します。
接点は坐骨結節ですが、クライアントの膝の角度を操作しながら骨盤の角度も調整します。この場合も一度だけ小さくポキっと音が鳴ることがあります。
仙骨の調整もしますが、カイロプラクティックのテクニックはあまり使いませんが説明だけしておきます。
腰椎と仙骨が真っすぐになっている場合です。腰が丸くなっているので仙骨が前弯になるようにコンタクトして前方にアジャストします
次は反り腰になっている場合です。仙骨の前傾が強くなっているので軽減する必要がありますので膝の角度を操作しながら骨盤を後傾にして仙骨にコンタクトし前方下方にアジャストします。
PIかASかというのは最初ベッドに座ってもらった時に触診して確認しているのでそのまま骨盤矯正をしていく流れの中で矯正していきます。
他には三角ブロックを使った骨盤矯正のテクニックだったり、腰仙関節・腰椎の調整があり永遠に書くことはありますがそれは正式な整体の手技ではなく外国由来の手技になりますのでいずれこのページに追記する時がありましたら記したいと思います。
美容系のボキボキする骨盤矯正は意味なし
ユーチューブやインスタグラムでもよく首をボキボキしているのを見ますが、あれは音を鳴らしているだけで矯正はできていません。
わかりやすく見極める観方ですが、右をボキボキしたらそのまま左も同じようにボキボキしていたらそれはパフォーマンスとしてのボキボキで、全く骨は矯正されていません。逆に危険な手技です。
一瞬ひねることで音を出す手法なので、これが一番危なくて、へたするとずっと異常を残すやり方になります。絶対に利用しないで下さい。
2022/1
2021年の前半、半年ほどボキボキ系の施術を試みましたが、当院に来られる方々はインパクト系の骨盤矯正を好まないことがわかったので、ソフトな施術に戻すことにしました。
関連ブログ 「首ポキ」で脳卒中だそうです・・・
●二宮整体/修師 ●全国整体療法協同組合認定整体師/厚生労働大臣認可(医政第742号)●接骨院や鍼灸院で自身の腰痛が治らなかったのをきっかけに整体の道を志す
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