邪気と呼吸

あまり邪気という言葉は使いませんが、この言葉を聞いてどういう気だと思うでしょうか。

 

他の分野ではどうかわかりませんが、整体では霊的なことではありません。

 

自分自身の中にある悪い気持ちを邪気といったり、おけつ(瘀血)といって血の流れが悪い状態を邪気ということもあります。

 

整体では邪気を出す呼吸というのがわりとスタンダードで知られています。

 

私もちょっとイライラしたり落ち着かないといけない時などはその呼吸法をします。

 

即効性があるのでかなり重宝していますが、邪気という言葉を誰にでも使うわけにもいかないので人に教えるときはただ単に、落ち着くのに適した呼吸法です。といって教えることにしています。

 

やり方は簡単です。直接お教えしたほうが一発で理解できると思いますが一応書きます。

 

正座して普通に呼吸します。息は無理にいっばいに吸いません。普通に吸います。

 

そして、は~っ と口から息をはきながら、前に体を倒していきます。

 

その時にみぞおち(肋骨の真ん中のちょっと下)付近に指を立てて差し込むようにいれていきます。

 

そのまま頭を床まで倒しながら息を吐ききります。

 

吐ききったら鼻で息を吸いながら上体を起こします。指の力を抜いてください。

 

そうすると息は自然と必要な分を吸い込みます。

 

そして、その時にアクビがでれば成功です。 

 

アクビがでるまでは何回してもいいですが、10回ぐらいを目処にしてみてください。  私は毎回ほぼ1回目で出ます。

 

呼吸は口から吐くとか書いてますが、鼻で吸って鼻で吐くのも間違いではなので、実際はやりやすいようにすればいいとおもいます。

 

これは伝統的な整体のやり方ではありますが、枠からはずれて気持ちよくすることの方が大切だと思います。 操法のHPにも載せてあります。

 

こんなことですが、知っているのと知らないのとでは大違いです。

 

気分もすぐれますから、ぜひ試してください。わからない場合は院に来た時にでも聞いてください。

 

 

おけつ(瘀血)が邪気であるということを書きました。

 

ということは体の不快な症状は全て邪気ということにもなります。

 

このおけつの場合も邪気の払い方、出し方は簡単です。

 

子供などは勝手に体から出て行きますので邪気がたまりません。

 

大人は体の機能が衰えてどうしても邪気が残ってしまい、つもり積もって症状や病気となって表面に現れてしまいます。

 

結局は運動です。体を動かすことによっておけつという邪気を出しましょうということです。

 

気功でよくつかわれているスワイショウなどはよく私もしていますが、体のひねりながら手をブーラン ブーランと振ったり、また柔軟運動などでも邪気がでますので体を曲げたときなんかに足裏から邪気が抜けているとか、そんなイメージでしてみればよいかと思います。

 

病気全般にいえることですが、することがあってやる気がある時は、気力がみなぎっています。

 

それが 忙しすぎたり、ヘトヘトでそれをやり遂げた後は、たがが外れたように病気がでてしまうのです。

 

気力が衰えると不調になってしまうことがよくあるという事です。常になにか希望を持つこと、楽しみを持つことは、気力を維持する上で非常に大切になってきます。

 

人からみればつまらないことでも自分だけが満足すればいいので、なんでもいいんです。

 

私は、自己満足だけが自分を支えているものだと最近よく思うようになってきました。

 

自己満足が最高の邪気払いかもしれません。