※この記事は、整体院ほしみぐさで私が施術を続けてきた経験をもとに書いています。医学的な診断や、すべての腰痛に当てはまる内容ではありません。腰痛にはさまざまな原因があり、ここで紹介する内容は「骨盤の動き」が関係しているケースについてのお話です。
結論
産後の腰痛や仙骨の痛みの中には、仙骨と腸骨のわずかな動き(ニューテーション・カウンターニューテーション)のバランスが崩れていることで起こっていると思われるケースがあります。
私はこのようなケースでは、この動きを整える施術を最初に行います。
すると、本当に骨盤だけが原因であれば、30秒ほどで痛みが大きく軽減したり、その場で消失したりすることも珍しくありません。
逆に、この施術でほとんど変化がない場合は、
「骨盤のニューテーション・カウンターニューテーションだけが原因ではない」
という判断材料にもなっています。
ニューテーション・カウンターニューテーションとは?
仙骨は骨盤の真ん中にあり、左右の腸骨に挟まれています。
この仙骨は完全に固定されているわけではなく、
約2〜4mm程度の非常に小さな滑り・回旋運動
をしています。
これが
-
ニューテーション
-
カウンターニューテーション
です。
動きは小さいですが、このわずかな動きが体重を支えたり、歩いたり、赤ちゃんを抱っこしたりするときの骨盤の安定性に関わっています。
産後はなぜ乱れやすいのでしょうか?
妊娠中はリラキシンなどの影響で靱帯が柔らかくなります。
さらに、
-
出産
-
授乳姿勢
-
抱っこ
-
添い寝
-
骨盤への負担
などが続くことで、
仙骨と腸骨の動きのバランスが崩れる方もいます。
もちろん、産後の方全員がそうなるわけではありません。
私が施術していて感じること
これはあくまで私自身の経験になります。
長年、産後骨盤矯正を行ってきた中で感じるのは、
骨盤だけが問題となっている腰痛・仙骨痛は全体の約3割くらいあるのではないか
ということです。
もちろん正確に調査した数字ではありません。
私が産後の腰の痛みだけでも何千人という施術経験の中で感じている印象です。
なぜ30秒くらいで痛みが変わることがあるのでしょうか?
ニューテーション・カウンターニューテーションは、
関節を強く押したり矯正したりするものではありません。
私は、
仙骨と腸骨が本来動くべき方向へ、ほんの少し誘導するだけ
という施術を行っています。
その結果、
「え?痛くない。」
という反応をいただくことがあります。
もちろん、
これは骨盤の動きが原因だった場合だけです。
良くならない場合も大切な情報です
私は、この施術で変化がないことも重要だと考えています。
変化がなければ、
産後特有な事として
-
筋肉
-
筋膜
-
腰椎
-
自律神経
-
心理社会的要因
など、別の原因を考えていきます。
つまり、
ニューテーション・カウンターニューテーションを確認することは、
腰痛の原因を探すための一つの判断材料
にもなっています。
エビデンスではどう考えられているのでしょうか?
ここは少し整理しておく必要があります。
現在の研究では、
仙腸関節の動きは非常に小さいことが分かっています。
一方で、
「その小さな動きが痛みにどれだけ影響するか」
については研究結果が一致しておらず、
まだ議論が続いています。
つまり、
医学的には
ニューテーションだけが腰痛の原因
とは断定されていません。
しかし、
臨床では、
仙腸関節への徒手療法で症状が改善したという報告もあり、仙腸関節由来の痛みを示唆する研究もあります。
私は、
研究でまだ分からないことと、臨床で実際に起こっていることの両方を大切にしたいということ。
そのため、
一人ひとりの身体を確認しながら施術を行っています。
二宮整体の整体観
二宮整体では、
身体は一つひとつの関節を別々に見るのではなく、
全身が協調して動くことで健康を保っている
と考えます。
仙骨だけを整えれば終わりではありません。
呼吸
股関節
背骨
足
そして生活習慣
これらすべてが関係しています。
私は、
身体は部分ではなく全体として診ることが大切だということ。
だからこそ、
最初に骨盤を確認し、
必要であれば全身へ施術を広げていきます。
例え話
骨盤を車に例えるなら、
ニューテーションとカウンターニューテーションは、
車のサスペンションのような役割です。
サスペンションが少し引っ掛かるだけでも、
車全体の乗り心地は悪くなります。
逆に、
少し動きを整えるだけで、
車は驚くほどスムーズに走ります。
骨盤も同じように、
数ミリの動きでも身体全体の感覚に影響することがあります。
まとめ
産後の腰痛や仙骨痛は、原因が一つではありません。
その中には、
仙骨と腸骨のわずかな動き(ニューテーション・カウンターニューテーション)が関係している方もいます。
私は、
この動きを最初に確認することで、
骨盤由来なのか、それとも別の原因なのかを判断する一つの材料にしています。
痛みの原因を決めつけるのではなく、一つひとつ確認しながら身体全体をみていくことが大切だということ。
◆産後腰痛関連ブログ
【金沢市】産後骨盤矯正だけでは改善しない腰痛もあります|痛みは「腰」だけの問題ではないという考え方
産後の腰痛|原因と対策を整体院ほしみぐさ院長が解説






コメントをお書きください