股関節が硬い・開かないのは何が原因なのか

骨盤矯正(産後骨盤矯正含む)をしていますとパトリックテスト(※)をしたときなんかに「私、股関節が昔から硬いんですよ」なんてことを言われることがあります。

あと、私自身も股関節を施術していると可動域制限がすごいな(狭い)という股関節にも出会う事があります。

 

でも、これは股関節が硬いという事でしょうか。ストレッチしていないから硬いという意味なんでしょうか?

 

実は違います。 以下は元々股関節が硬い・開かないというケースの事を言ってます。

 

股関節の内反股と外反股

人の身体がそれぞれ違うように股関節の骨構造も若干違います。

 

①のように横の角度から付くような股関節もあれば②のように少し斜め下から付くように股関節もあります。

 

さらに巻き肩のように内にはいっていたり反対になっている場合もあります。

 

この角度を頚体角といいます。

 

①はそれに伴い股関節が内旋してくるので股関節が外に開きにくいということになり股関節が硬いという事になります。

 

これはO脚の人に多く骨盤が横に張り出している、あぐらをしても膝が立ってしまうという現象があります。

 

理想的な頚体角は126~128度とされていますがその角度から外れると股関節周囲筋は股関節を安定維持するために硬くなるのです。

 

また前後の股関節の付き方も若干ですが個人差があるのでそれも影響しています。

 

ですから股関節が硬いから何とか軟らかくしようとして無理なストレッチを続けると、股関節の部分の軟骨に炎症を起こしてしまう事になり逆効果になってしまいますし、靭帯も伸びすぎて損傷してしまいます。

 

関節が硬いのにはそれ以上可動域が増えない訳がある場合もありますのでやわらかければやわらかいほどいいという事ではありません。

 

ですので股関節が特別硬い方には、関節の構造が違うので無理に柔らかくする必要はないんですよという説明をするとみなさん納得されます。

 

これも勘違いをしないでほしいのですが、だからといって股関節を動かさないと関節に栄養がいかなくなったり加齢などにより痛みが出てくるケースもありますのである程度のストレッチや運動は必要です。

 

※パトリックテスト・・・股関節を屈曲外旋して痛みや異常を検査します。

 

 

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