腰痛/脊柱管狭窄症についての対応

脊柱管狭窄症/腰痛

脊柱管狭窄症について一般的な概要を記しておきます。その後当院での対応について後述しますので最後までお読みください。

 

脊柱管狭窄症とは:身近な言葉で説明

脊柱管狭窄症は、脊椎(せきつい)の中にある脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる疾患です。身体を支える骨である脊椎は、脊柱とも呼ばれ、中には脊髄(せきずい)という神経を含む脊柱管があります。脊柱管狭窄症では、この脊柱管が狭くなり、脊髄や神経根(しんけいこん)が圧迫されるため、痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。

 

【脊柱管狭窄症の原因とメカニズム】  

脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢や骨の変性によるものが多いです。年齢とともに脊椎の骨が変化し、脊柱管が狭くなることがあります。また、脊椎の変性によって骨棘(こっきょく)と呼ばれる骨の突起物が形成され、これが脊柱管に圧迫をかけることもあります。他にも、ケガや姿勢の悪さ、過度の身体の負荷なども脊柱管狭窄症の原因になることがあります。

 

【脊柱管狭窄症の症状】

脊柱管狭窄症の症状は、圧迫される場所や程度によって異なりますが、以下のような症状がよく見られます:

 

●腰痛

脊柱管狭窄症が腰の部分に起こる場合、腰痛が発生します。特に長時間の立ち上がりや歩行後に痛みが強まることがあります。

 

●足のしびれや痛み

脊柱管狭窄症が脊髄や神経根に影響を与える場合、足のしびれや痛みが起こることがあります。足のしびれが歩行中に感じられることもあります。

 

●歩行困難

脊柱管狭窄症が進行すると、神経への圧迫が強くなり、足の動きに影響が及ぶことがあります。その結果、歩行が困難になることがあります。

 

 

【脊柱管狭窄症の診断と治療】

脊柱管狭窄症の診断には、症状や身体の状態を詳しく聞き取る問診と、画像検査(MRIやCTスキャンなど)が行われます。画像検査によって脊柱管の狭窄や神経への圧迫の程度を確認します。

 

治療方法としては、まず保存的な治療が試みられます。これには、痛みや炎症を抑える薬物療法や物理療法(温熱療法、牽引療法など)が含まれます。また、適切な運動療法や理学療法も行われます。

 

保存的な治療が効果がない場合や症状が進行する場合には、手術治療が検討されることがあります。手術治療では、脊柱管を広げる手術(脊柱管拡大術)や脊椎の一部を切除する手術(脊椎形成術)などが行われます。

 

 

【脊柱管狭窄症の予防と生活への注意】

脊柱管狭窄症の予防には、適切な姿勢の保持や身体への負荷を適度にコントロールすることが重要です。正しい姿勢を意識し、長時間の同じ姿勢を避けることで、脊柱にかかる負担を軽減することができます。

 

また、運動を継続することも脊柱柱狭窄症の予防に効果的です。筋肉を強化することで脊柱を支える力が増し、脊柱狭窄症のリスクを低減することが期待できます。

 

さらに、カルシウムやビタミンDを含むバランスの良い食事を心がけることで、骨の健康をサポートしましょう。特に女性の場合は、閉経後に骨粗鬆症のリスクが高まるため、十分なカルシウム摂取が重要です。

 

脊柱管狭窄症は、放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めの診断と適切な治療が必要です。身体の不調を感じたら、早めに専門医の診断を受けるよう心掛けましょう。そして、予防にも積極的に取り組むことで、健康な脊椎と腰を維持しましょう。

 

 

以下は上記の概要とかぶりますが金沢市整体院ほしみぐさでの考え方について記していきます。

 

当院での脊柱管狭窄症での対応

歩行や立ち仕事が多い場合は腰椎が前弯するので腰は反りやすくなります。というより反らない行動が出来ませんので結果的に脊柱管は狭窄します。

 

脊柱管狭窄症の間欠性跛行

歩き始めは痛くないが5分程すると下肢が痛くなる。それで座ったりして前屈みになるとしだいに楽になり、また歩き始めるという事を繰り返すという症状の事をいいます。人生をあらわしているような症状ですがこれを間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。

 

これは歩行時の腰の反り過ぎによって起こる脊柱管の狭窄が5分継続する事により神経が血行障害となり、腰から下の脚までが痛んだりしびれたりすることです。

 

 

脊柱管狭窄症の判別

①立っている姿勢や歩いている時に痛む場合と座っている時に痛むかどうかをお聞きします。

 

②5分ほどしたら痛むのか、歩いてすぐに痛くなるのかお聞きします。

 

立位と5分したら痛むことが重なれば脊柱管狭窄症タイプと判別できます。

 

 

脊柱管狭窄症への整体

腰椎の反り過ぎを助長する筋肉は股関節を屈曲する筋肉です。

 

そうすると骨盤前面の筋肉と考えます。

 

その中で代表的なのが大腿筋膜張筋とインナーマッスルである大腰筋です。大腿筋膜張筋と大腰筋の筋攣縮(れんしゅく)を改善する事で過度な腰椎の反り過ぎを解除していきます。

 

筋攣縮(れんしゅく)が改善する事によって歩行時や立位に起こる狭窄症状を解消していきます。

 

また大腿筋膜張筋は腰痛全般に関係する筋肉で慢性的に腰が痛いクライアントはほとんど大腿筋膜張筋に筋攣縮(れんしゅく)傾向にあります。

 

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